数学で偏差値63以上にするための勉強法(大学受験)
数学で偏差値63以上にするための勉強法(大学受験)
「偏差値63以上」とは、上位約10%の領域。
10人に1人のレベル。
いわゆる、難関大学に合格できるレベルです。
このレベルに到達するのは簡単なことではありません。ですが、一部の天才だけが到達できるレベルというわけでもありません。
コツコツと地道に勉強すれば到達できるレベルです。
少なくとも、現時点で偏差値が50以上ある人は十分チャンスがあります。(50未満の人にもチャンスはありますが、その場合はかなりの勉強量が必要となります。)
この記事では、「数学の偏差値を63以上にするための勉強法」について紹介します。
数学の偏差値を63以上にするために必要な3つのこと
数学の偏差値を63以上にするためには、次の3つのことが必要です。どれか1つでも欠けてしまうと厳しくなります。
- 計算力を身につける
- パターン問題を頭に叩き込む
- 考えるクセをつける
計算力を身につける
ここでの「計算力」とは、「速く、正確に」計算できること。
どちらか一方が欠けてもダメです。
どんなに速く解けても、間違っていたら意味がありません。。逆に、どんなに正確でも、遅ければ制限時間までに解けません。
大学入試の数学は「計算力」がないと突破できないようになっています。日頃から計算力を鍛えることが重要です。
※ 計算力に自信のない方には、次の記事がおススメです。
→ 計算力を今日から鍛えよう!大学受験の数学がラクになる
パターン問題を頭に叩き込む
数学は「考える教科」と思われがちですが、「暗記教科」でもあります。
考えることは物凄い重要。
ですが、それ以上に「パターンを暗記すること」が重要です。
入試で出題される問題のほとんどは、パターン問題です。
国公立大学の個別試験(2次試験)でも7割~8割がパターン問題。これらを確実に取れば合格ラインに十分届きます。
センター試験の問題は9割以上がパターン問題です。令和3年から始まる大学入学共通テストも同様だと思われます。
パターン問題には見えない?
ただ、入試問題を見ても
「パターン問題には見えないんだけど・・・」
そのように感じるかもしれません。
それには理由があります。
パターンがメチャメチャ多いから。
学校から配られている「数学の参考書」をイメージして頂くとわかりやすいと思います。「チャート式」「Focus Gold」など。とにかく分厚いやつです。
ここでのパターンとは、これらに収録されている全てのパターンのこと。つまり、とてつもない量です。
これらを覚えた量によって偏差値が決まると言っても過言ではありません。全て覚えれば偏差値70以上も狙えます。
出題者側も奇抜な問題を出せない
出題者側(大学側)も奇抜な問題を出すことができません。例えば、全く見たことのないような難しい問題など。
なぜなら、受験生のほとんどが解けなくなってしまうから。
みんなが解けなければ、差がつきません。出題する意味がありません。いわゆる悪問と呼ばれ、非難されてしまいます。
その結果、出題するのはパターン問題、もしくは、パターン問題を少しひねった程度のもの。
つまり、受験数学を攻略する鍵は「パターン問題を暗記すること」です。
丸暗記するわけではない
丸暗記するわけではありません。
「キーポイントのみ」を覚えるだけで十分です。
例えば、「直角」というキーワードが出てきたら「三平方の定理を使う」など。
ただ、数学の厄介なところは、「直角」が出てきたとしても、「三平方の定理」を使うとは限らないこと。他にも例えば、「三角形の面積を利用する」「ベクトルの内積が0であることを利用する」など、他のパターンで解く可能性もあります。
ですが、パターンの数は無限ではありません。数パターン覚えるだけで十分です。
連想ゲームのように覚えるべし
「〇〇と言うキーワードが出てきたら、△△か◇◇を利用すればいい!」
このように連想ゲームのように覚えるのがポイントです。
数学は「つなげていく」教科です。
問題文に書かれた条件をもとに、答えを導いていきます。
例えば、スタート地点が「A(問題文に書かれた条件)」、ゴールが「E(答え)」だとすると、
AだからB
BだからC
CだからD
DだからE
こんな感じにつなげていきます。
解答を丸暗記をする必要などありません。重要なキーポイントだけを覚えておけば、答えを導くことができる。それが数学の魅力でもあります。
公式を覚えるのは言わずもがな
公式を覚えるのは当たり前。
ただ、難関大学では、「公式の導き方」に関する問題が出題される場合もあります。
公式だけでなく、公式の導き方も覚えるのも必須です。(というか、導き方を知らずに公式を使うのはおススメできません。)
それに、公式の導き方をしっかり頭の中に入れておくと、公式を忘れてしまったときにも、自分で導けるようになります。
考えるクセをつける
考えるクセをつけることも重要です。
パターンを覚えたとしても、全く同じ問題が出ることは滅多にありません。多少なりとも変わります。
見た瞬間に「あのパターンで解ける!」とはなりません。
Aパターンでいくか、Bパターンでいくか、それても、Cパターンでいくか、などを手を動かしながら考える必要があります。
答えをすぐに見るのはNG
答えをすぐに見るのはNGです。
本番で「考えること」ができなくなってしまいます。
普段から考えるクセをつけることが重要です。
ただ、受験までに使える時間は限られているので臨機応変に。
時間がなければ、5分だけでも。
時間があれば、解答を導けるまで何日も粘る、など。
ちなみに、何日も粘って解いた問題は、自分の血肉となります。同じような問題が出てきた場合に、高い確率で解けるようになります。
1科目2ヶ月以上はかかる
偏差値を63以上にするためには、1科目につき2ヶ月以上はかかります。
ここでの科目とは「数Ⅰ」「数Ⅱ」「数Ⅲ」「数A」「数B」の計5科目。
つまり、理系の人であれば、全科目をアップさせようとすると10か月以上はかかります。
理由はとにかく量が多いから。
分厚い参考書を1周やるだけでも1ヶ月程度、もしくはそれ以上かかります。しかも、1周やっただけでは忘れてしまうのでほとんど意味がありません。
最低2周やることで初めて効果が出始めます。
とにかく早めに手を付けるべし
数学で偏差値を伸ばすのはとにかく時間がかかります。
早めに手を付け始めることが重要です。
受験直前期は、理科や社会などの教科がバタバタしがちです。数学にまで手を回す余裕はありません。
※ ちなみに英語も同じなので、早めに取り掛かることをおススメします。
ここにチャンスがある
数学は時間がかかる。
見方を変えればチャンスとも捉えられます。
頭の良い人達でも、数学を短期間で伸ばすのは至難の業。あまりの量の多さに挫折してしまうかもしれません。
つまり、早めに取り掛かかる、コツコツと地道に継続することで、自分より頭の良い人達に勝てる可能性があります。
まとめ
数学の偏差値を63以上にするためには、次の3つを意識することをおススメします。
- 計算力を身につける
- パターン問題を頭に叩き込む
- 考えるクセをつける
偏差値63以上は決して手の届かないレベルではありません。早めに取り組むこと、地道にコツコツと続けることで十分に手が届きます。
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