「調子」をコントロールして志望校に合格しよう!

「調子」をコントロールして志望校に合格しよう!


 
「今日は調子が良いな」

 
そんな日もあれば、

 
「今日は調子が悪いな」

 
そんな日もあると思います。

 
実はこの「調子」。受験では意外と重要なんです。

「調子」という言葉にはいろんな意味がありますが、ここでは「体調」や「モチベーション」、「集中力」などと考えてください。

 
この記事では「調子」が大切な理由や、受験に向けての「調子のコントロールの仕方」について紹介します。
 

受験の合否は「本来の実力」だけでは決まらない

受験の合否は「本来の実力」だけで決まるわけではありません。

試験当日の実力」で決まります。

 
試験当日の実力は「本来の実力」に加え、「調子」や「運」なども関係してきます。

例えば、競馬


 
例えば、競馬を想像してみてください。

競馬は10頭前後で順位を競います。

 
では、順位が馬の実力通りになるか?

答えは「No」。

 
もし、実力通りになるとしたら誰でも1着、2着を当てられることになります。ギャンブルとして成立しません。

 
当日の「調子」や「運」などが少なからず影響します。

本来の実力が100でも、当日には80になったり120になったりします。

実力が拮抗すればするほど・・・

実力が拮抗すればするほど、当日の「調子」や「運」に勝敗が左右されます。

例えば、

「本来の実力が101の人」
「本来の実力が99の人」

この2人が勝負した場合。

 
「101の人」が有利なのは間違いありません。ですが、当日の「調子」や「運」次第で、「99の人」に簡単に逆転されてしまう可能性があります。

受験は同じくらいの実力の人達が集まる

受験はだいたい同じくらいの実力の人達が集まってきます。

圧倒的に実力のある人達や全然実力のない人達は他の学校を目指します。

 
つまり、受験は実力の拮抗した者同士の勝負になります。

受験で合格するためには「本来の実力」が大事なのはもちろんですが、「調子」や「運」の影響が意外と大きいということです。

「調子」まで考えている受験生は少ない

「調子」まで考えて準備している受験生はそこまで多くありません。

試験直前になると「体調」などを意識する人はいるかもしれません。

ですが、それでは不十分。

 
調子には「短期的な調子」と「長期的な調子」があります。

1日の中でも好不調はありますし、1週間の中でも好不調があります。1年間の中でも好不調があります。

もっと長いスパンで考えると人生の中でも好不調があります。きっと「厄年」は過去の人達が「なんだか今年調子悪いな・・・」、そんな統計から導き出されたのではないかと推察されます。

 
つまり、受験に向けては「長期的な調子」も考えていく必要があります。早めに準備していくことで他の受験生よりも優位に立てるようになります。

「調子」は一本の糸のようにつながっている

「調子」は一本の糸のようにつながっています。

 
例えば、徹夜をすれば次の日の調子は悪くなります。

つまり、「昨日の調子」と「今日の調子」はつながっています。

同じく「今日の調子」と「明日の調子」もつながっている。

 
そう考えると「昨日の調子」と「明日の調子」もつながっている。

つまり、昨日徹夜した場合、今日だけでなく、明日にも少なからず影響があります。

 
このように「調子」は見えない1本の糸でつながれています。

どこかでムリをすれば、それが波のように伝わっていきます。

常いかなる時もオーバーワークをしてはいけない

「調子」を整えるうえで絶対にやってはいけないこと。

それは、オーバーワークしてしまうこと。

 
スポーツで考えるとわかりやすいと思います。

オーバーワークすればケガをしやすくなります。

ケガをしてしまうとトレーニングできません。せっかく磨き上げたものが時間とともに失われていきます。

 
「調子」も同じです。頑張り過ぎると体調不良になってしまうかもしれません。

 
もっと厄介なのは、目標を達成した後に「無気力」になってしまうこと。

 
例えば、定期テスト。テスト直前に頑張り過ぎた場合は、テスト終了後は全く勉強のやる気が起こらなくなります。

少し語弊があるかもしれませんが、定期テストの点数なんて本来どうでもいいんです。大事なのは受験で合格すること。

定期テストで頑張ることも重要ですが、その結果、勉強のやる気が起こらない日が長期間続けば、トータルでは損失が大きくなります。

 
さらにいえば、受験直前期に頑張り過ぎるのもNG。受験で合格することなんて人生の通過点に過ぎません。受験直前期に頑張り過ぎてしまうと、志望校合格後に無気力になってしまう可能性があります。それでは本末転倒です。

 
メリハリも重要ですが、「調子の波」はできるだけ穏やかにしておく必要があります。

定期テストも受験も、普段からボチボチ頑張っておいて、試験直前でもう少し頑張る。

このような考え方が重要です。

手を抜くわけではない

「オーバーワークをしてはいけない」というと、手を抜いてしまう人がいます。当然これも好ましくありません。

例えば、筋トレをする場合。自分がラクなところでやめてしまえば筋肉を増やすことはできません。自分の限界ギリギリのところまで追い込むことで筋肉をつけることができます。

 
「実力を伸ばすこと」と「調子」は密接に関わっています。

「調子」を維持できるギリギリのところで頑張れば、実力がどんどんのびていきます。

 
頑張り過ぎてもダメ。手を抜きすぎてもダメ。

そのラインは人によって異なります。

 
「どんなときに調子が上がるのか」
「どんなときに調子が下がるのか」
「自分の限界値はどこなのか」

など、自分のクセを把握することが重要です。

「調子」を落とすことも重要

「調子」を落とすことも重要です。

なぜなら、ずっと好調を維持することはできないから。

 
プロ野球選手を想像するとわかりやすいかもしれません。

もし、好調を維持し続けることができれば、ひたすらヒットを打ち続けることができます。

しかし、現実は打てる日もあれば、打てない日もある。スランプに陥ってしまう場合もある。

 
プロ野球選手の辛いところは、ほぼ毎日試合があること。意図的に調子を落とすことができません。

 
ですが、受験生は違います。試験当日に好調に持っていけばいいだけ。受験の少し前に意図的に調子を落として、当日に向けて徐々に調子を上げていく。そのような調整もできます。

一番重要なのは「休息」の取り方

一番重要なのは「休息」の取り方です。

気を張り続ければ、徐々に疲弊していきます。適度に「休息」を取り入れることが重要です。

 
特に睡眠。睡眠不足の日があれば次の日やその次の日にも影響してしまいます。

睡眠不足が連日続くのは最悪です。

 
もし、睡眠不足にならざらない生活を送っているのであれば、何かを削って睡眠時間を確保することをおススメします。

睡眠不足で頑張った分は、近い将来に代償を支払うことになります。

定期テストや模試を利用して徐々に「調子」を上げていく

受験までは時間がありすぎて「調子」を意識することが難しいかもしれません。

そこでおススメなのが、定期テストや模試を利用して徐々に「調子」を上げていくこと。

 
例えば、定期テストに向けて「調子」を徐々に上げていく。そして、終わったら「調子」を徐々に下げていく。

勉強量を増やしたり、減らしたりすることである程度コントロールできるようになります。ただし、睡眠時間は常に一定にすることをおススメします。

 
定期テストや模試で「調子のコントロール」の練習をしておけば、受験本番でも成功しやすくなります。

受験で合格するためには

受験で合格するためには「調子」が少なからず必要です。

今のうちから「調子」のコントロールをすることをおススメします。

 
「調子なんて考えるはめんどくさい!」

そんな人は圧倒的な実力をつけることをおススメします。

多少調子が悪くても合格できます。

本来の目指すべき姿はこれです。

 
とはいっても、ライバル達も強敵。圧倒的な実力差をつけるのは至難の業です。

そういった意味では、やはり「調子」が重要になってきます。

 
 
「運」も合否に影響しますが、こればかりは自分でコントロールできません。日頃から徳を積んでおくことくらいでしょうか?(効果があるかはわかりませんが・・・)

マークシート試験などでは、「運」がよければ「実力」がなくても「調子」が悪くても満点をとれる可能性があります。

ですが、逆に考えれば0点になる可能性もあるということ。

「運」に頼ると結果を予測できません。まさにギャンブル。

受験で「運」に頼るのはおススメしません。

 
受験の成功率を高めるには、

  • 圧倒的な実力をつけるように勉強に取り組むこと
  • 「調子」を意識しながら勉強に取り組むこと

この2つが重要です。