なぜ勉強するのか?勉強する理由

なぜ勉強するのか?勉強する理由


 
「なんで勉強しなきゃいけないの?」
「勉強する意味なんてあるの?」

 
多くの子供たちが普通に思う疑問。

 
もちろん、勉強する意味はある。

逆に、あり過ぎて子供たちは気付きにくいのかもしれない。

 
勉強するのは「自分のため」でもあるし、「他人のため」でもある。また、「現代のため」でもあるし、「未来のため」でもある。

 
「自分の未来のため」と言われれば、なんとなくイメージできるかもしれない。

 
では、「他人の未来のため」と言われたらどうだろうか?

 
おそらく、私達人間にとって重要なのは「他人の未来のため」に勉強することだと思う。

この記事では「他人の未来」に焦点を当てて、「勉強する理由」を紹介する。
 

歴史的巨大台風19号「ハギビス」が上陸

2019年10月12日。歴史的巨大台風19号「ハギビス」が上陸。(ハギビスとはフィリピン語で「素早い」という意味らしい。)

 
上陸1週間くらい前から、テレビやネットで「今回の台風は非常に危険だから警戒せよ!」という情報が飛び交った。

 
非常にありがたいことだと思った。

もう少し昔、例えば、江戸時代だったら・・・

もし、江戸時代だったら・・・

もし、江戸時代だったら、きっと今回の台風を予測できない。

数日前までは良い天気だった。前日の10月11日も曇り(@愛知)。

とても次の日に台風がくるとは思えない天候だった。

 
それなのに、急に歴史的台風がやってくる。

 
もし、江戸時代のように、台風を予測できなければメチャメチャ恐ろしい思いをしたはず。

現代は事前に準備ができる

「恐怖を感じる」「被害が出る」という意味では、江戸時代も現代も同じかもしれない。でも、現代は事前に準備ができる。

準備できる、できないの差はとてつもなく大きい。

避難もできるし、水や食料などを貯め込むこともできる。

 
 
現代は台風の到来はもちろんのこと、規模まで予測できる。

現代科学の素晴らしさを改めて痛感した。

どのように科学が発展していくのか?

では、どのように科学が発展していくのか?

いきなり科学が発展することはない。
 

科学が発展していくイメージはピラミッド。膨大な知識を土台にして、新しい知識が産まれる。

あるいは蜘蛛の巣のイメージ。周辺の知識を1つに束ねることで、新しい知識が産まれる。

 
どちらにも共通することは「過去の知識」をもとに「新しい知識」を産み出していること。

なぜ、台風を予測できるのか?

なぜ、台風を予測できるのか?

一番の要因は「過去のデータを蓄積してきたこと」だと思う。

過去のデータがあれば、未来を予測できる。

 
これらのデータは、勝手に蓄積されることはない。誰か(気象庁など)がずっと集め続けてくれていた。

そして、「今」に役立ててくれている。

「過去」の知識を受け継ぎ、「現代」の知識を蓄積し、「未来」へつないでいく

「過去」の知識を受け継ぎ、
「現代」の知識を蓄積し、
「未来」へつないでいく。

おそらくだが、これが人間の宿命だと思う。

 
人間は弱すぎる。ライオンやクマに襲われたらひとたまりもない。

馬のように速く走ることもできない。鳥のように空を飛ぶこともできない。魚のように水中を速く泳ぐこともできない。

 
その代わりに、頭と手を使える。これらは他の動物にはない能力。(猿などは近い能力を持っているものの、人間には及ばない。)

 
人間という種を絶やさないために、頭と手を駆使する。過去の知識をもとに、色々なものを創り出す。記録を残していく。そして、未来へとつないでいく。

 
「過去」の知識を受け継ぎ、
「現代」の知識を蓄積し、
「未来」へつないでいく。

人類はこれらを永遠と繰り返してきた。

「勉強」とは、「過去」の知識を受け継ぐこと

では、勉強とは一体なんなのか?

「勉強」とは、「過去」の知識を受け継ぐこと。

 
逆に考えると、「勉強しない」ということは、「過去の知識の伝承」を拒否するということ。

先人達が蓄え続けてきた「貴重な知識」を要りません、といっているようなもの。明らかに愚かな行為。

 
人間には自由に生きる権利があるので、拒否することもできる。でも、拒否するのであれば、現代の科学の恩恵を受ける資格はないと思う。

 
過去・現代の人達が、必死になって培ってきたものを、何もせずに享受するのはいささか身勝手すぎる。知識泥棒といったところだろうか。

スマホを使う権利もないし、エアコンを使う権利もないと思う。

 
実際、勉強しない人は生きにくい世の中になっている。お金を稼ぎにくい世の中になっている。結果として、スマホもつかなくなるし、エアコンも使えない生活に陥る可能性がある。

得意なことを勉強すればいい

勉強というと、学校の勉強を想像する人がいるかもしれない。でも、学校の勉強だけが、勉強ではない。

もちろん、学校で習う内容は重要な知識ばかり。過去の知識のなかでも、最重要と思われるものをピックアップしている。

 
でも、人には得意不得意がある。

数学は苦手だけど、国語は得意。
社会は得意だけど、英語は苦手、など。

全教科苦手な人もいる。

 
そういった人は、学校の勉強に限らず、得意なことを勉強すればいいと思う。

スポーツや芸術、マンガやゲーム。なんでもいい。

 
真剣に勉強して、何かを産み出せば、きっと「未来」の誰かの役に立つ。

勉強する理由の1つは・・・

勉強する理由の1つは「後世に役に立つため」。

つまり、「他人の未来のため」。

他人がしっくりこないのであれば、自分の子供や孫をイメージすればいい。

 
過去の人達のおかげで、私達は「今」を生きることができている。

それと同じことを未来の人達に対して、私達がするのは自然な流れだと思し、責務だとも思う。

学校の勉強はどの道に進んでもきっと必要になる

自分が得意なことを勉強すればいいと思う。

それが学校の勉強であれば、学校の勉強を頑張ればいいし、そうでなければ別の勉強を頑張ればいい。

 
ただ、面白いもので、学校の勉強はどの道に進んでもきっと必要になる。

 
例えば、日本に住んでいる限り、国語、つまり、日本語はきっと必要になる。

スポーツや芸術に取り組む場合にも、数学や理科の知識がきっと必要になる。歴史や地理の知識、政治の知識も必要になる。

 
そういった意味では、学校の勉強は将来役に立つ。

 
現時点で、自分が進むべき道が定まっていない人は、全教科の勉強を頑張ることをおススメする。いつかきっと役に立つ。

最終的には「自分のため」にもなる

これまた面白いもので「他人の未来のため」に勉強する人は、最終的に「自分のため」にもなる。

 
「他人の役に立つ」ということは、自分に需要があるということ。

つまり、魅力的であるということ。そのような魅力的な人は、お金を稼ごうと思えばきっといくらでも稼ぐことができる。

勉強する理由を見つけれない人は・・・

勉強する理由を見つけれない人は、次のことを意識してみて欲しい。

 
人間の宿命は、「過去」の知識を受け継ぎ、「現代」の知識を蓄積し、「未来」へつないでいくこと。

つまり、自分の子供の未来を明るくしていくこと、孫の未来を明るくしていくこと。

そのために、まず、「過去」の知識を勉強する。

 
このような姿勢で勉強に取り組んでいる人は、きっと自分の未来も明るくなる。