過去問を効率良く使えてますか?試験合格に向けて
過去問を効率良く使えてますか?試験合格に向けて
過去問。
受験や資格試験の必須アイテムです。
過去問の良い所は、試験のおおまかな傾向を掴めること。
試験に向けて効率良く勉強計画を立てることができます。
ただし、過去問を上手く使わないと、逆に非効率になる可能性も・・・。
この記事では「過去問のおススメの使い方」について紹介します。
なぜ過去問が重要なのか?
なぜ過去問が重要なんでしょうか?
それは冒頭でも述べたように、試験のおおまかな傾向を掴めるから。
例えば、
- 問題の難易度
- 問題のボリューム
- 各問題の配点
- 筆記式なのかマーク式なのか
- 出題されやすい問題
などがわかります。過去問には貴重な情報が盛りだくさんです。
試験に向けて、効率的に勉強計画を立てることができます。
過去問は超重要。
合格したい試験(受験や資格試験など)があれば、すぐに過去問を入手することをおススメします。
試験は大きくわけて2種類ある
試験は大きくわけて2種類あります。
- 毎回同じような問題が出題される試験
- 毎回全く違う問題が出題される試験
出題者が手を抜いている。
出題範囲が狭い。
合格倍率が低い。
そんな試験は「1つ目の試験」になりやすくなります。
逆に、
出題者がやる気満々。
出題範囲が広い。
合格倍率が高い。
そんな試験は「2つ目の試験」になりやすくなります。いわゆる難関試験と呼ばれるやつです。
「1つ目の試験」は過去問が超重要
「1つ目の試験」、すなわち「毎回同じような問題が出題される試験」は過去問が超重要になります。
だって、過去問と同じような問題が出題されるので。
場合によっては、過去問を勉強するだけで試験に合格できます。最小限の勉強量で済みます。
「2つ目の試験」は要注意
「2つ目の試験」、つまり「毎回全く違う問題が出題される試験」は要注意です。
過去問を上手く使わないと、逆に非効率になる可能性があります。
なぜなら、過去問と全く同じ問題が出題されることはまずないから。
仮に過去問10回分を満点取れるようにしても、本番で合格点を取れる保証は全くないわけです。
それなのに「過去問は重要だ!」といって、必死に10回分勉強するのは、ある意味時間のムダ。過去問よりもやるべきことは他にもっとあります。
過去問でまず最初に確認すべきこと
- 毎回同じような問題が出題される試験なのか
- 毎回全く違う問題が出題される試験なのか
過去問でまず最初に確認すべきはこのポイントです。
前者であれば「過去問中心」の勉強となります。
過去問で満点を取れるようにしておけば、高い確率で合格点を取れます。
後者であれば過去問を「補助的に」使っていくことになります。
ここからは、後者の「毎回全く違う問題が出題される試験」の過去問の使い方について説明していきます。
「毎回全く違う問題が出題される試験」の過去問の使い方
「毎回全く違う問題が出題されるんだったら、過去問なんてやらなくていいじゃん」
そう思われるかもしれませんが、それはやや早計です。
先述のように、過去問からわかる情報はたくさんあります。、
- 問題の難易度
- 問題のボリューム
- 各問題の配点
- 筆記式なのかマーク式なのか
- 出題されやすい問題
など。
この中で特に重要なのが「問題の難易度」。
毎回違う問題でも、難易度だけは概ね同程度になります。
つまり、過去問で合格レベルの点数を取れるのであれば、本番も合格できる可能性が高いし、逆であれば、本番も厳しいということです。
過去問は「現状の自分と合格ラインの差を測る道具」になります。
「過去問」を「模試」として使うべし
つまり、「過去問」を「模試」のように利用できるということです。
例えば、こんな風に。
まず、「過去問」を1回分解いてみる。
合格ラインに達しているかどうか確認する。
合格ラインに達していれば、これまで通りの勉強を続ける。
合格ラインに達していなければ、まだまだ勉強が足りない、もしくは、勉強法に問題がある。解けなかった問題から、自分の苦手分野や弱点を見つけて、勉強計画に落とし込んでいく。
こんな感じです。
まずは、今すぐ1回分の問題を解くべし
まずは、今すぐ1回分の問題を解くことをおススメします。
勉強は積み重ね。実力が足りていなければ、1日も早く巻き返す必要があります。
ただ、出題範囲まで学習内容が追いついてないこともあります。例えば、高校2年生など。
それでも、とりあえず過去問を解くことをおススメします。
「全然解けない・・・」
そうなる可能性は極めて高いのですが、それはそれで1つの収穫です。危機感を感じることで、勉強に前向きに取り組めるようになります。
定期的なチェックに使える
また、過去問によって「順調に実力がついているかどうか」を定期的にチェックできます。
例えば、試験まで半年ある場合であれば、試験3ヶ月前に過去問を解く、などです。
過去問を解かなかった場合、実力が合格ラインに到達しているかどうかわからないまま本番を迎えることになります。これではギャンブルと同じです。
ですが、定期的にチェックすることで、
実力が足りているのか
今のままの勉強法でいいのか
それとも変える必要があるのか
など、試験合格に向けた貴重な情報を入手できます。
過去問は何回分やるべき?
過去問は「最低3回分」やることをおススメします。
1回や2回だけでは、なかなか傾向を掴めません。
ただ、やりすぎはおススメできません。先述のように、過去問と同じ問題が出題されることは滅多にないので。
過去問をやるよりも、自分の弱点分野の基礎問題、標準問題を解けるようにした方が、点数を伸ばすという意味では効率的です。
「まだまだ全然仕上がってない」
そんな人は、3回程度。
「基礎も標準もばっちり。他にやることがない」
そんな人は、時間が許す限り何回でもやればいいと思います。
過去問はやればやるだけ試験の傾向を掴めるようになります。何回やっても決してムダにはなりません。
ただ、その作業は最後の最後の詰めの部分です。
そこに到達していない(基礎力などが足りない)のであれば、優先すべきは過去問ではありません。
最新の過去問は残しておいた方がいい?
「最新の過去問は、試験直前まで残しておいた方がいい」
たまにそのようなことを聞きます。
ですが、そこまでこだわる必要はありません。
理由は先述のように、過去問と同じ問題が出題されることはないから。特に最新の試験と次の試験が同じになる確率は極めて低くなります。
ただ、古すぎる過去問を使うと傾向が変わっている可能性があります。
直近3回分の過去問を解くことをおススメします。順番はとくに気にする必要はありません。
過去問は過去問でしかない
過去問は勉強の羅針盤になってくれます。
ただ、1つだけ注意すべきことがあります。
それは、過去問は過去問でしかないということ。
今から受ける試験の問題ではありません。
少し極端な例ですが、過去問はマーク式でも、次の試験からは記述式に変わる可能性もあります。仮にそうなったとしても、出題者がルール違反を犯しているわけではありません。
過去問はあくまで補助的な役割です。
出題範囲の基礎問題、標準問題をしっかりマスターしておくことが重要です。
試験内容がガラリと変わった場合、あせるのは自分だけではありません。周りも同じ。
つまり、自分の実力をしっかりとつけておけば、他の人達よりも有利になります。
試験要領を確認すべし
あと、試験要領を確認することも重要です。
試験要領とは、出題範囲、試験時間、配点などのことです。
もし、これらが前回と変わっていれば、試験内容も当然ガラリと変わる可能性があるので要注意です。
過去問がない場合は・・・
ただ、全ての試験で過去問が必ず手に入るわけではありません。
例えば、2020年から始まる大学入試改革。いろいろと頓挫しているものの、出題内容は少しずつ変わっていくものと推察されます。
このような過去問がない試験は、傾向が掴みにくいため勉強計画が立てにくくなります。
ですが、それは周りも同じ。
このような過渡期に最終的に勝つのは、真の実力がある人です。小細工ができないので。
「過去問がなくて不安・・・」
と考えるより、
「条件はみんな同じ。だったら、自分の実力をしっかりつけて試験を突破してやる!」
と思った方が得です。
それに、試験というのは大部分が「基礎問題」と「標準問題」で構成されています。
「応用問題」も、もちろんありますがその比率は少なくなります。
だって、難しすぎれば誰も解けなくなるので。それでは、試験をやる意味がありません。
つまり、基礎レベルと標準レベルの問題を徹底的に身につけること。
過去問がないような試験では、このことを意識することが重要です。
というより、どんな試験であろうと重要になります。
まとめ
過去問は試験を突破するための必須アイテムです。
試験を受けるのであれば、すぐに入手することをおススメします。
入手したら、
- 毎回同じような問題が出題される試験なのか
- 毎回全く違う問題が出題される試験なのか
を確認して、前者であれば過去問を徹底的に、後者であれば過去問を模試として使うことをおススメします。
ただ、過去問は過去問でしかありません。
過去問と全く異なる形式の問題が出題されても対応できるように、基礎問題や標準問題をしっかり解けるようにすること、自分の実力を磨くことをおススメします。
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