物理を選択した方が良い人はどんな人?物理の勉強法は?

物理を選択した方が良い人はどんな人?物理の勉強法は?

  1. 受験科目に物理はありますか?
  2. 数学は得意ですか?

この2つの質問に対して「YES!」とお答えの方は、「物理」を選択することをおススメします。

物理と聞くと「難しそう・・・」と感じるかもしれません。しかし、数学が得意な人にとっては、

物理は高得点を取れるボーナス科目

 
です。高校物理は高校数学に比べたら、はるかに簡単です。

 
この記事では、

  • 物理が簡単な理由
  • 物理で挫折する理由
  • 物理のおススメ勉強法

についてお伝えします。
 


関連動画(30分くらいの短い動画です。)

高校物理講座

→動画(YouTube)で見る


物理が簡単な理由

物理が簡単な理由は次の3点です。

  1. 基礎問題が多い
  2. 覚える量が少ない
  3. 単元と単元のつながりが強い

基礎問題が多い

物理の問題は、基礎問題ばかりです。高校数学のように、考える問題はほとんどありません。考える問題というよりも、解き方を覚えたら解ける問題ばかりです。

覚える量が少ない

基礎問題が多い割に、覚える量がそこまで多くありません。おそらく、全教科・全科目の中で、もっとも覚える量が少ないと思います。そのうえ、

  1. 公式
  2. 公式の導き方
  3. 解法パターン

の3つを覚えてしまえば解ける問題ばかりです。数学とは比べ物になりません。

単元と単元のつながりが強い

高校物理は、最初の単元から最後の単元までのつながりが強い科目です。

例えば、最初の方に「運動方程式」と呼ばれる式があるのですが、ほとんどの単元でこの式を使います。

つまり、最初をしっかり頭に叩き込んでしまえば、あとは同じようなことを繰り返すだけ。先述の「覚える量が少ない」にもつながります。

でも、物理で挫折してしまう人もいる。その理由は・・・

ここまでの話を聞くと、「楽勝じゃん!」と思われた方もいるはず。

そうです。楽勝なんです。

しかし、一方で、挫折してしまう人がいます。その理由は、次の3点です。

  1. アルファベットが多い
  2. 計算量が多い
  3. 単元と単元のつながりが強い

アルファベットが多い

物理には、m,g,v,ρ,W,N・・・など、日常生活ではお目にかかることのない文字がたくさん出てきます。

その文字の多さに拒否反応を起こしてしまう人もいますし、「この文字の意味なんだっけ?」と迷子になってしまう人もいます。

計算量が多い

出てくる問題自体は簡単なのですが、計算量が多い場合があります。先述のように、アルファベットが多いので、計算自体はかなりゴチャゴチャします。

計算間違いが多い人や計算スピードが遅い人はここで挫折してしまいます。(→ 計算が苦手な人は、他の理科科目を選択することをおススメします。

単元と単元のつながりが強い

さきほど「単元と単元のつながりが強いこと」が物理が簡単な理由だと説明しました。

しかし、裏を返せば、「苦手な単元」や「時間が経って忘れてしまった単元」があると、その先の単元がわからなくなってしまうということ。

物理は、数学や英語などの教科に比べて触れる時間(授業時間)が少ないため、学んだことを忘れやすくなります。

そのせいで苦手意識を持ってしまう人がいます。

物理のおススメ勉強法

挫折するポイント」をクリアーできれば、物理を簡単な科目へと変わります。そこで、おススメ勉強法を紹介します。

「アルファベットが多い」の対策

【対策1】
図の中に文字を書き込んで覚えるべし!

 
アルファベットが多い。これは覚えるしかありません。

しかし、出てくる文字の数なんてたいしたことありません。英単語を覚えるのに比べたらはるかに簡単です。(50個もない)

図の中に文字を書き込むことで、視覚的にもイメージできるようになりますし、書けば書くほど頭の中に入っていきます。

 
 
【対策2】
単位に注目すべし!

 
単位に注目すると理解しやすくなります。また、問題も解きやすくなります。

例えば、「m/s」なんて単位が出てくるのですが、これは「1秒間(1second)で何m進むのか」を表す単位です。いわゆる、速度とか速さのことです。

 
これは「速さ、時間、距離」の関係なので、比較的わかりやすいと思います。(小学生の頃にみっちりとやったはず。)

 
ただ、物理ではもっとややこしいい単位、例えば、「m/s²」なんて単位が出てきます。

これは「加速度」と呼ばれるものの単位なんですが、初めて見る人は面くらってしまいます。そして、物理に対して拒絶反応を起こしてしまう。

 
ですが、この単位に注目することで、逆に問題を解きやすくなります。

 
「m/s²」であれば、「m ÷ s²」という意味。

つまり、「m ÷ s ÷ s」という意味です。

「距離」を「時間」で2回割っているだけです。

 
このことをしっかりと意識しておけば、「速度を求めなさい」という問題が出題された場合に、

 
「加速度の単位はたしか m/s² だよな・・・。速度の単位は m/s

あっ、じゃあ、速度(m/s)を求めたければ、加速度(m/s²)に時間(s)を掛ければいいだけか!( m/s² × s = m/s)」

 
と気付くことができます。

文字(単位)を利用することで、逆に物理の問題が解きやすくなります。

計算量が多い

【対策】
文字を丁寧に書く、もしくは、判別できるようにおおげさに書く

 
計算自体は小学生でもできるような簡単なものです。ただ、厄介なのは「文字が多いこと」。

文字が多いので、計算式がゴチャゴチャしやすくなります。その結果、計算ミスをしやすくなります。

 
急ぎたい気持ちをぐっと抑えて、文字を丁寧に書く、もしくは、判別できるようにおおげざに書くことで、計算ミスが少なくなります。

単元と単元のつながりが強い

【対策】
各単元の「公式」、「公式の導き方」、「基礎問題の解法パターン」を徹底的に覚える

 
どんなに勉強をしても、しばらくしたら忘れてしまいます。これは仕方ありません。

そこで、難しい問題には手をつけずに、

  • 公式
  • 公式の導き方
  • 基礎問題の解法パターン

を徹底的に覚えることを意識してみて下さい。

これだけであれば、復習にそこまで時間がかかりません。

また、これらさえ覚えてしまえば、他の単元の習得も容易になります。

まとめ

「受験科目に物理がある」、「数学が得意」 → 物理がおススメ

数学が得意な人にとっては、物理はボーナス科目です。受験で物理を自分の武器にしてください。

 


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