子育てのイライラにさよなら!「起き上がりこぼし子育て」

子育てのイライラにさよなら!「起き上がりこぼし子育て」

起き上がりこぼし子育て

子育てって本当にたいへんですよね・・・。

 
生まれたばかりのときは、年がら年中抱っこ。

歩き出したと思えば、目が離せず、落ち着いてきたと思えば、恐怖の3歳に。

やっと幼稚園や保育園に行ってくれたと思えば、そこでもトラブル(子供のトラブルだけでなく、ママ友トラブルもありますし・・・)。

小学校・中学校・高校でも同じく。

大学では莫大な学費。

イヤイヤ、いつ休めばいいのって感じですよね。ぶっちゃけ休めません。そして、毎日少しずつイライラがたまっていきます。

まあ、子供の成長や笑顔を見ることで幸せを感じることもできるので、プラスマイナスでいったらプラスですが・・・。

◆毎日のイライラから解放されるには

子供を授かった以上、このような苦しみから逃れることはできません。

ですが、「できることならこの苦しみを軽減したい」、そんな方におススメの子育て方法があります。

それは「起き上がりこぼし子育て」です。

 

「起き上がりこぼし」って何?

起き上がりこぼし子育て

「起き上がりこぼし」ってご存知ですか?

倒しても、倒しても、起き上がってくるアレです。上のイラストみたいなやつ。

おそらく、1度は見たり、触ったりした経験があるのではないでしょうか。

「起き上がりこぼし」のすごいところ

「起き上がりこぼし」のすごいところは、なんといっても絶対に倒れないこと(考えた人、天才ですよね)。倒れても倒れても立ち上がる。まさに不死鳥のようです。

なんの支えもなく、一人で立ち続けてくれます。

もし、子供が「起き上がりこぼし」のように育ってくれたらどうですか?

子育てがめちゃめちゃラクになりそうな気がしませんか?

それに、我が子が頼もしく感じませんか?

そもそも、なんで子育てがしんどいのか?

なかなか自立してくれないから

そもそも、なんで子育てがしんどいのでしょうか?

子育てがしんどい理由、それは「子供に時間、体力、気力などを奪われるから」です。

その原因をさらにもう1歩踏み込んで考えると「子供がなかなか自立してくれないから」です。

これは、自然界では異常なことです。自然界では、子供が自立(親離れ)するのは、長くても数年程度。それに対して、人間の場合は20年くらいかかります。20年も子育てしてればしんどいに決まっています。

だったら、さっさと自立してもらおう!

だったら、「起き上がりこぼし」のようにさっさと子供に自立してもらいましょう。それを実現するのが「起き上がりこぼし子育て」です。

「自立」と「ほったらかすこと」とは違う

「子供を早く自立させた方がいいなんて当たり前じゃん。だからうちは、子供をほったらかして、のびのび育ててるし。」

こういう方もいるかもしれません。でも、この考え方は危険です。うまくいくこともあるかもしれませんが、高い確率で将来、親子ともに後悔することになります。

子供1人でできることは限られている

ほったらかされた子供は、あれこれと自分で試すことになります。たしかに、このようなトライも重要です。

でも、子供の世界は大人の思っている世界よりもはるかに狭いんです。

子供と大人では見ている世界が全然違う

私達大人は、海の向こう側に、他の国があることを知っています。地球が丸いことも知っています。

しかし、小さい子供は、こんなことは当然知りません。

私達大人がこれらのことを知っているのは「他の人から教えてもらったから」です。私達大人でさえ、地球が丸いなんて、教えてもらわなければ気付くこともできません。

子供をほったらかすということは、子供を原始時代に送り込むようなもの

子供をほったらかすということは、子供に何も教えないことと同じです。子供は自力でいろいろなことに気付かなくてはいけません。これでは、子供を原始時代に送り込むようなものです。(現代は、テレビやスマホなどがあるので、全く同じというわけではありませんが・・・)

「自分で気付くことが重要だ」という人もいるかもしれませんが、この考え方は卑怯です。「自分は教えてもらったから知っている」ということを忘れています。あるいは運良く、たまたま気付けたのかもしれません。

自分でどんどん新しい道を切り拓いていける子供なんて限られています。おそらく10年に1人の大天才くらいでないと無理です。

我が子がかわいいのはわかりますが、さすがに過大評価しすぎです。

親自身も将来後悔することになる

子供をほったらかしておけば、そのときは手がかからないのでラクをできます。しかし、狭い世界で生きた子供は、1人で歩いていくことができません。つまり、後々、子供をサポートしてあげる必要があります。しかも、出遅れた分、借金のように子供は重くなっています。

つまり、親自身も将来後悔することになります。

かといって、過保護はNG

じゃあ、過保護にすればいいのかと言えば、そうではありません。過保護で育てられた子供は「異性と付き合うとき」や「社会に出てから」苦労することになります。

異性と付き合うときに困る

親が過保護でなんでもかんでもやってあげてしまうと、子供が異性(パートナー)と付き合うときに困ることになります。

親に甘やかされて育った子供は、パートナーに対してもそれを求めてしまいがちです。

しかし、親が子供に愛情を注ぐことができるのは「血のつながった、かわいい我が子だから」です。パートナーがどんなに素晴らしい人であっても、しょせんは他人です。パートナーから同程度の愛情を注いてもらうことはできません。(短い期間ならできるかもしれませんが、生涯は不可能です。仏様のような人でない限り。)

そして、パートナーは、その子供のことがどんどん重荷になり、疲れていき、ケンカ、もしくは破局へとつながってしまいます。

社会に出てから困る

過保護に育てられた子供は、自分では何にもできなくなってしまいます。それまでは親が全てやってくれたからです。

しかし、社会に出てからはそうはいきません。なぜなら、世の中の人は、他の人の面倒をみるほど余裕がないからです(通勤時間帯のサラリーマンの顔を見てみて下さい)。

自分では何にもできない、他の人も面倒をみてくれない。待っているのはつらい社会人生活です。

目指せ!「起き上がりこぼし子育て」

「ほったらかしはダメ、過保護もダメ、じゃあ、どうしたらいいんだ!」

そこでおススメなのが、「起き上がりこぼし子育て」です。起き上がりこぼし子育ても過保護の一種ではあるのですが、普通の過保護とは異なります。ワンランク上の過保護です。

子供が将来自立できるようにするためには、どうしたらいいか徹底的に考える

「普通」の過保護というのは、子供の今その一瞬を助けることです。例えば、箸がまだ使えない小さい子供の場合であれば、親が子供の口までご飯を運んであげて食べさせてあげる、といったようなことです。

それに対し、「起き上がりこぼし」の過保護は、箸の使い方を教えてあげます。つまり、子供の将来の自立を手助けしてあげる過保護です。

箸の使い方を子供に教えるのは簡単ではありません。子供の口までご飯を運んであげるほうがはるかに簡単です。

しかし、1度箸の使い方をマスターさせてしまえば、2度と子供の口までご飯を運ぶ必要がありません。

短期的に見れば、普通の過保護の方がラクなのですが、長期的に見れば、起き上がりこぼし過保護の方がラクになります。

イライラの最大の原因は「何度も同じことを繰り返すから」

子育てがなぜイライラするのか?その原因は、子供が何度も何度も同じことを繰り返すから。そして、その度に親も何度も何度も同じことを繰り返さなくてはいけないからです。

子供に対してイライラすることを思い浮かべてみてください。何度も何度も繰り返していませんか?初めて子供がそれをやったときには、イライラではなく、かわいく感じていたはずです。しかし、子供がどんなにかわいくても、どんなに愛らしく感じても、同じことを繰り返されるとイライラしてしまいます。

起き上がりこぼし子育ては1回だけやればOK

先述の「箸の使い方」のように、起き上がりこぼし子育ては1回だけやれば、2度とする必要がありません。

子供は自分の力で生きていく力をどんどんつけていき、親はやることがどんどん少なくなってストレスフリーに。まさに最強の子育てです。

ただし、最初はしんどい。だからといってやらないと悪循環に・・・

ただし、最初はしんどいことだけは覚悟してください。

しかし、ここであきらめてしまうと悲惨な結果が待ち受けています。

なぜなら、起き上がりこぼし子育てをしないと、ダラダラとしんどい毎日が続きます。そのうえ、子供も弱くなってしまいます。親子ともにつらい人生を送ることになります。

起き上がりこぼし子育ての具体例<受験>

英才教育はマイナスイメージ?

英才教育とは、子供が小さい頃から色々と先取り学習させることです。

「英才教育」という言葉を聞くと、どんなイメージが湧きますか?おそらく、マイナスのイメージを持たれる方が多いのではないでしょうか。

これには、理由があります。それは「親の私利私欲(見栄など)のために、子供に英才教育をさせる輩が多いから」です。

「あの子には負けちゃダメ」
「あの子の親には勝ちたい」
「自分の子供が優れていることを周りの人に自慢したい」
「自分ができなかった夢を子供に実現させたい」

このような考え方を持つ輩が多くいるので、英才教育という言葉自体が負のイメージを帯びてしまっています。(ほんとしょーもないですよね・・・)

しかし、子供が将来のことを考えれば、英才教育をした方が良いに決まっています。子供のことだけを真剣に考えれば、英才教育はプラスのイメージに変わるはずです。

例えば、受験で物凄い威力を発揮する

受験において、起き上がりこぼし子育ては物凄い威力を発揮します。

例えば、小さい頃から勉強習慣(ほっておいても子供自ら勉強する習慣)を身につけさせた場合、どうなるでしょうか?

結論は、当然受験がラクになります。そして、志望校にも合格することができます。志望校に合格できるということは、将来やりたいことが実現できる可能性が高くなるということです。

勉強習慣をつけるだけで、一生涯の道を切り拓くことができます。

子供のうちから勉強させるのはかわいそう?

子供のうちから勉強させるのはかわいそうと考える人もいるかもしれません。

しかし、この考え方は180° 変えてください。

なぜなら、もし志望校に合格できなければ、一生涯やりたいことをできない可能性があるからです。

子供の頃の数年間やりたいことができないのと、大人になってからの数十年間やりたいことができないのでは、どちらを優先すべきかは明白です。それに、勉強と遊びのメリハリをつければ、遊ぶ時間は十分確保できます。

また、心の底から子供の将来のことを考えているのであれば、子供にもそのことが伝わります。子供が将来後悔することはありません。(ただし、ここで親の私利私欲が入ると悲惨なことになるので要注意です。)

まとめ

「子育てがうまくいかない・・・」
「子育てでイライラする・・・」

そんなときは「起き上がりこぼし」を思い浮かべてください。

起き上がりこぼし子育て

「子供が将来自立できるようにするにはどうすればいいか、将来困らないようにすればどうすればいいか」

を徹底的に考えてみてください。

子育てで苦しんでしまうのは、子供をほったらかしてしまう、過保護になってしまうなどが原因で、子供の自立が遅れてしまうからです。

我が子を「起き上がりこぼし」のように育ててみてください。親子ともに明るい未来が待っています。