アウトプットを増やしたければインプットを増やそう!
アウトプットを増やしたければインプットを増やそう!

「アウトプットを出せ!」
ビジネス現場でよく使われる言葉です。
「アウトプット」には色々な意味がありますが、ビジネス現場では「成果、結果」といった意味合いで使われます。
つまり、「アウトプットを出せ!」とは、「成果を出せ!」という意味です。
だったら、格好つけずに「成果を出せ!」と言えばいいような気もします。
おそらくですが、わざわざ「アウトプットを出せ!」と言うのは、日本人独特の相手に対する気遣いだと思われます。
「成果を出せ!」だとキツく感じますが、「アウトプットを出せ!」だと多少はマシな感じがします。横文字だと日本人の心には刺さりにくいんですよね。微妙な差かもしれませんが・・・。
この記事でも、あえて「アウトプット」という言葉を使いたいと思います。
なぜなら、対となる言葉「インプット」を意識することで、「アウトプット」を出しやすくなるからです。
アウトプットとインプット
「output(アウトプット)」と「input(インプット)」。
辞書などで調べると、一番上に出てくる意味は「出力」と「入力」です。
これは、コンピューターなどでよく使われる言葉です。
例えば、この「あ」という文字。
私が、パソコンのキーボードの「a(あ)」を押すことによって(入力することによって)、画面上に「あ」という文字が表示されます(出力されます)。
こんな感じでコンピューターは、入力(インプット)することで、出力(アウトプット)してくれます。
インプットがなければ、コンピュータは何もしてくれません。
つまり、アウトプットしてくれません。
入ってくるから出てくる。
当然といえば当然のことなんですが、当然がゆえに人間にも当てはまります。
少し汚い例で申し訳ないのですが、
ご飯を食べる(入る)から、便が出る。
人間も同じで、入ってくるから出てきます。
インプットがあって、アウトプットがある。
つまり、アウトプットを出したければ、インプットが必要ということです。
逆に考えると、アウトプットを出せないときには、インプット量が足りていない可能性があります。
アウトプットとインプットの関係は明確になっているか?
ただし、やみくもにインプットを増やせばいいというわけではありません。
例えば、パソコンのキーボードの「a(あ)」を押し続けたからといって、便が出るわけではありません。(汚い例ですいません・・・。)
アウトプットにつながるインプットでなければ意味がありません。
ただ、ビジネス現場で「アウトプットを出せ」と言われる場合、アウトプットとインプットの関係が不明確な場合がしばしばあります。
それではアウトプットを出すことはできません。彷徨い続けて時間が過ぎていくだけです。
インプットを増やすことも重要ですが、その前に「アウトプットとインプットの関係を明確にすること」が重要です。
そのためには、さらに前に「アウトプットを明確にすること」が重要です。
アウトプットを明確にする
アウトプットには、「既知」のアウトプットと「未知」のアウトプットがあります。
ここでの「既知」のアウトプットとは、既に世の中に存在しているもの、「未知」のアウトプットとは、現時点で未(ま)だ世の中に存在しないもの、という意味です。
今から求めるアウトプットが「既知」であるのか「未知」であるのかによって、次のアクションが変わってきます。
わかりやすいのは「発明」でしょうか。
この世に存在している製品は、「既知」のアウトプットです。
例えば、「電球」。トーマス・エジソンが「白熱電球」を発明してくれました。
そのおかげで、「白熱電球を作れ!」と言われても、「作り方」さえ調べれば作ることができます。(細かい話をすると、材料も必要ですが・・・。)
この場合のアウトプットは「白熱電球を作ること」。インプットは「作る方法」です。
つまり、作る方法さえ調べてしまえば(インプットしてしまえば)、白熱電球を作る(アウトプットする)ことができます。
「既知」のアウトプットを実現するのはそれほど難しいことではありません。
既存の情報をインプットすることで、多くの場合、ゴールに辿りつけます。
一方、「未知」のアウトプット。こちらは少々厄介です。
例えば、「タイムマシンを作れ!」と言われた場合。
こちらに関しては、どうしたら良いのか検討もつきません。
何をインプットすればいいのかもわかりません。(少なくとも私には。ドラえもんのコミックスを熟読するくらいでしょうか。)
タイムマシンは少し極端な例ですが、身近にある「未知」のアウトプットはたくさんあります。
例えば、新しい資料を作る場合。
これも「未知」のアウトプットです。
なぜなら、資料が完成するまでは、その資料はこの世に存在しないからです。
ビジネス現場ではしばしば出くわす仕事ですが、なかなか厄介な仕事です。
「資料を作っておいて」と指示されても、アウトプットが実在しないわけです。
アウトプットが不明確な状態で資料を作成し始めると、何を作ればいいのかいまいちわかりませんし、どの情報を集めていけばいいのか(インプットしていけばいいのか)もよくわかりません。
さらに厄介なことに、資料が完成したとしても、依頼主から「なんかイメージと違うな。やり直してくれ。」そんなことを言われてしまう可能性もあります。
時間のムダだし、テンションも下がる。良いことはありません。
ただ、完全に「未知」であることは滅多にないはずです。全く同じではなくても「類似」したものは世の中にゴロゴロあります。例えば、資料なんて類似品が腐るほどあります。
それらを参考にすれば、ぼんやりとしたアウトプットイメージが掴めるようになります。
「既知」であろうと「未知」であろうと、まず最初にやるべきことは、アウトプットを明確にすることです。
「既知」であれば、「既知」のインプットを探す、「未知」であれば、類似品を探す。
もし、アウトプットが明確にできないようであれば、その仕事は引き受けない方が無難です。
自分の専門外の仕事、自分のスキルが未熟な仕事、実現不可能な仕事の可能性大です。
依頼主、自分ともに後悔します。
アウトプットを実現するためのインプットを明確にする
アウトプットが明確にできたら、次は「それを実現するためにはどんなインプットが必要なのか?」を明確にする必要があります。
先述のように、インプットがなければアウトプットは出ませんし、関係のないインプットを増やしてもアウトプットにはつながらないからです。
ビジネス現場におけるインプットは「情報」になることが多いかと思います。
例えば、「売上を10%上げること」がアウトプットであるならば、
- 自社製品の強みと弱み
- 他社製品の強みと弱み
- 顧客拡大を狙えそうな年齢層の情報
などをインプットする必要があります。
接客業であれば、「接客のテクニック」などもインプットする必要があります。
とはいっても、これらは表面的なものでしかありません。
実際の現場で必要な情報は、もっと専門的で深いはず。
それらの情報を取捨選択するスキルが必要ですが、そのスキルを身につけるためにはそれなりの経験や知識が不可欠です。
もし、「どんなインプットが必要なのか」が、いまいちよくわからない場合は、経験不足、知識不足の可能性があります。
その状態でもがいていても、時間がムダに過ぎていくだけです。
その場合は、経験者に聞く、本を読む、など情報を収集(インプット)していく必要があります。
場合によっては、経験者もいない、専門的な本もない、そんなこともあるかもしれません。
その場合は、トーマス・エジソンのように何回も失敗しながら進むしかありません。(もしくは、仕事を断る。)
失敗もある意味、インプットです。
エジソン風に言えば、失敗した分だけ失敗する方法をインプットできるといったところでしょうか。
失敗することで、同じ失敗はしないようになります。
エジソンも何回も何回も失敗した末に、大発明に辿り着いたと言われています。
難易度の高いアウトプットに辿り着くためには、膨大なインプットが必要ということです。
アウトプットするために情報をインプットする。
「どの情報をインプットすればいいのか」という情報をインプットする。
このように考えていくと、インプットの積み重ねでアウトプットに辿り着けるともいえます。
ビジネス現場におけるインプットとは、情報収集、勉強、自己研鑽、といった言葉と同義かもしれません。
つまり、アウトプットを出したければ、ひたすら色んなことを吸収した方が良いということです。
まとめ
「アウトプットがなかなか出せない・・・」
そんなときは、「インプット」に着目してみてはいかがでしょうか?
ただ、むやみやたらにインプットしても、アウトプットには直接結びつかない可能性があります。
効率的にインプットしていくためは、
- アウトプットを明確にする
- それを実現するためのインプットを明確にする
- あとはひたすらインプットしていく
この流れがおススメです。
ただ、仕事に全然関係ないことでもインプット量を増やしていけば、どこかのタイミングで必ず役に立ちます。
日常生活の些細な事のなかにも貴重な情報は山のようにあります。
常にアンテナを高くしておくことも重要です。
<関連記事>
仕事がバリバリ進む!コーヒー900mlを一気に飲んでみた