トランプの「神経衰弱」が苦手?記憶力を鍛えるには
トランプの「神経衰弱」が苦手?記憶力を鍛えるには
「トランプの神経衰弱が苦手・・・」
「記憶力に自信がない・・・」
そんな人はちょっと待ってください!
記憶力は工夫次第で鍛えることができます。
「神経衰弱」を実際にやりながら、そのことを実感して頂ければと思います。
この記事の関連動画(20分くらいの動画です。)
神経衰弱をやってみよう!
では、実際に神経衰弱をやってみましょう。
下の図のように、15枚のカードが並んでいます。
今から、この15枚のカードで「神経衰弱」をやっていきたいと思います。
どんどんカードをめくっていきますので、カードを覚えてください。
私→あなた→私→あなた→・・・
の順番でカードをめくっていきます。
◆まずは、私が2枚カードをめくります。
「スペードの10」と「ハートの2」が出ました。
では、裏にします。
◆次はあなたの番。
(とはいっても、実際にカードをめくることはできませんので、私がめくります。ご容赦ください。)
あなたが2枚めくると・・・
「ダイヤの5」と「ハートの8」が出ました。
このように、どんどんめくっていきますので、カードの配置を覚えてください。
では、裏にします。
◆次は私の番。
「ダイヤの9」と「クラブの3」が出ました。
では、裏にします。
◆次はあなたの番。1枚めくったら・・・
「スペードの2」が出ました。
チャンスです!
さっき「ハートの2」が出てましたよね。(覚えてますか?)
どこにあったか少し考えてみてください。(戻って確認しちゃダメですよ)
正解は・・・
どうですか?正解出来ましたか?
正解できた人は素晴らしい記憶力です。
不正解だった方。気にする必要はありません。本題はここからです。
不正解だった方は、もう1度チャレンジ
不正解だった方は、もう1度。
並びは変えていません。つまり、「ハートの2」は先ほどと同じ場所にあります。
「ハートの2」はどこだったでしょうか?
正解はここです。
どうですか?正解できたでしょうか?
もう1度。ラストチャンス
できなかった方のためにもう1度。ラストチャンス。
「ハートの2」を見つけてください。
正解はここです。
正解できたでしょうか?
しつこいと感じられた方もいると思います。
でも、1回目より2回目、2回目より3回目の方が、早く、正確に「ハートの2」を見つけることができたのではないでしょうか?
繰り返せば記憶が定着する
このように何度も繰り返せば記憶が定着しやすくなります。
「ハートの2を探す」という作業を合計3回。
「ハートの2」の場所がわかった人は、たった3回(人によっては2回以内)で記憶できたということです。
単純に繰り返せばいいわけではない
ただ、単純に繰り返せばいいわけではありません。
例えば、今までやってきた「神経衰弱」のカードって全部で何枚並んでいたか覚えていますか?
正解は「15枚」です。
この質問に至るまでに「13回」トランプが並んだ状態を見てもらっています。
一方、「ハートの2」が出てきたのは「4回」だけ。
でも、「ハートの2」の方が印象が強かったはずです。(たぶん)
「あっ!そうだった!」が記憶を強くする
「あっ!そうだった!」が記憶を強くしてくれます。
「あれ?ハートの2ってどこだったけな・・・。」
「あっ、そうそう!ここだった!」
こんなやりとりを頭の中ですると、脳が「この情報は重要なんだな」と認識してくれるようになります。
つまり、記憶力を鍛えたければ、「う~ん、なんだっけな・・・」と悩むこと。
そして、「あっ、そうだった!」と思い出すこと。
この2つが重要です。
神経衰弱の場合であれば・・・
ただ、神経衰弱の場合は少し工夫が必要です。
なぜなら、めくる前はどこに何があるかわからないからです。
つまり、「う~ん、なんだっけな・・・」と悩むことができません。
何も考えずにめくって裏に戻してしまえば1分後にはすっかり忘れてしまいます。
忘れないようにするためには、自分がめくった後はすぐに戻さない、相手がめくって戻した後も自分はすぐにめくらない。
そして、頭の中で何回も何回も「ここにあったのなんだっけ?」「〇〇だ!」と繰り返す必要があります。
ただ、本気感が半端ないですし、時間もかなりかかるので、遊びの神経衰弱には向いていませんが・・・。
知っている知識に結びつける方法も
記憶を定着しやすくする方法を、もう1つ紹介します。
それは、自分の知っている知識に結びつけること。
例えば、「9287839」という7桁の数字。
この数字をすぐに記憶できますか?
おそらく苦戦する人が多いのではないでしょうか?
今はなんとか記憶できても、1時間後に思い出すのは至難の業です。
では、語呂(ゴロ)を使用した場合はどうでしょうか。
「9287839」
→「きゅうにはなはさく(急に花は咲く)」
このような語呂を利用すると一瞬で覚えることができます。もしかしたら、明日になっても覚えているかもしれません。
「9287839」
この数字を見るのは初めてだと思います。
ですが、
「急に花は咲く」
この言葉は、なんとなく知っているはず。(情景をなんとなくイメージできると思います。)
すでに知っている「急に花は咲く」という言葉に、初めて見る「9287839」という言葉を結び付ける。
このように、「すでに知っている知識」に結びつけることで格段に覚えやすくなります。
語呂だけでなく、例えば、類語、反義語、あるいは「これ、〇〇に似てるな」など、知っている知識に結びつけることがポイントです。
記憶力は工夫次第でなんとかなる
このように、記憶力は工夫次第でなんとかなります。
覚えるのが苦手。だから、自分には受験や資格試験に向いてない。
そんな風に思い込むのはもったいないことです。
例えば、自分の名前を漢字で書くことができますか?
書けるのであれば、十分な記憶力があるということ。漢字なんてメチャメチャややこしい。実際に、海外の人はなかなか覚えることができません。
受験や資格試験なんて、「普通の記憶力」があれば十分突破できます。
最後にもう1度チャレンジ
最後にもう1度。
「ハートの2」はどこだったでしょうか?
正解はここです。
どうでしょうか?
何回も繰り返せば覚えることができる。そのことを実感して頂けたのではないでしょうか?
ちなみに、私(筆者)も「神経衰弱」が苦手です。自分がめくって相手がめくり終わる。この時点で自分のめくったカードがわからなくなるくらいの記憶力です。
そんな記憶力でも、京都大学に合格することができました。
合格できたのは、先ほどの「ハートの2」と同じように繰り返し覚えたから。
記憶力は工夫次第でなんとかなります。
もし、記憶力に自信がなくなったときには「ハートの2」を思い出してみてください。
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