トランプの「神経衰弱」が苦手?記憶力を鍛えるには

トランプの「神経衰弱」が苦手?記憶力を鍛えるには


 
「トランプの神経衰弱が苦手・・・」

「記憶力に自信がない・・・」

 
 
そんな人はちょっと待ってください!
 

記憶力は工夫次第で鍛えることができます。

「神経衰弱」を実際にやりながら、そのことを実感して頂ければと思います。
 


この記事の関連動画(20分くらいの動画です。)

記憶力に自信がない。そんな人に見て欲しい動画

→動画(YouTube)で見る

神経衰弱をやってみよう!

では、実際に神経衰弱をやってみましょう。

 
下の図のように、15枚のカードが並んでいます。

 

 
今から、この15枚のカードで「神経衰弱」をやっていきたいと思います。

どんどんカードをめくっていきますので、カードを覚えてください。

 
私→あなた→私→あなた→・・・
 

の順番でカードをめくっていきます。

 
◆まずは、私が2枚カードをめくります。

 

 
スペードの10」と「ハートの2」が出ました。

 
では、裏にします。

 

 
◆次はあなたの番。
(とはいっても、実際にカードをめくることはできませんので、私がめくります。ご容赦ください。)

 
あなたが2枚めくると・・・

 

 
ダイヤの5」と「ハートの8」が出ました。

このように、どんどんめくっていきますので、カードの配置を覚えてください。

 
では、裏にします。

 

 
◆次は私の番。

 

 
ダイヤの9」と「クラブの3」が出ました。

 
では、裏にします。

 

 
◆次はあなたの番。1枚めくったら・・・

 

 
「スペードの」が出ました。

 
チャンスです!

さっき「ハートの」が出てましたよね。(覚えてますか?)

 
どこにあったか少し考えてみてください。(戻って確認しちゃダメですよ)

 
正解は・・・

 

 
どうですか?正解出来ましたか?

 
正解できた人は素晴らしい記憶力です。

 
不正解だった方。気にする必要はありません。本題はここからです。

不正解だった方は、もう1度チャレンジ

不正解だった方は、もう1度。

 
並びは変えていません。つまり、「ハートの2」は先ほどと同じ場所にあります。

 
ハートの2」はどこだったでしょうか?

 

 
正解はここです。

 

 
どうですか?正解できたでしょうか?

もう1度。ラストチャンス

できなかった方のためにもう1度。ラストチャンス。

ハートの2」を見つけてください。

 

 
正解はここです。

 

 
正解できたでしょうか?

 
しつこいと感じられた方もいると思います。

 
でも、1回目より2回目、2回目より3回目の方が、早く、正確に「ハートの2」を見つけることができたのではないでしょうか?

繰り返せば記憶が定着する

このように何度も繰り返せば記憶が定着しやすくなります。

 
「ハートの2を探す」という作業を合計3回。

「ハートの2」の場所がわかった人は、たった3回(人によっては2回以内)で記憶できたということです。

単純に繰り返せばいいわけではない

ただ、単純に繰り返せばいいわけではありません。

例えば、今までやってきた「神経衰弱」のカードって全部で何枚並んでいたか覚えていますか?

 

 
正解は「15枚」です。

 
この質問に至るまでに「13回」トランプが並んだ状態を見てもらっています。

一方、「ハートの2」が出てきたのは「4回」だけ。

 
でも、「ハートの2」の方が印象が強かったはずです。(たぶん)

「あっ!そうだった!」が記憶を強くする

あっ!そうだった!」が記憶を強くしてくれます。

 
「あれ?ハートの2ってどこだったけな・・・。」

「あっ、そうそう!ここだった!」

 
こんなやりとりを頭の中ですると、脳が「この情報は重要なんだな」と認識してくれるようになります。

 
つまり、記憶力を鍛えたければ、「う~ん、なんだっけな・・・」と悩むこと。

そして、「あっ、そうだった!」と思い出すこと。

 
この2つが重要です。

神経衰弱の場合であれば・・・

ただ、神経衰弱の場合は少し工夫が必要です。

なぜなら、めくる前はどこに何があるかわからないからです。

 
つまり、「う~ん、なんだっけな・・・」と悩むことができません。

 
何も考えずにめくって裏に戻してしまえば1分後にはすっかり忘れてしまいます。

 
忘れないようにするためには、自分がめくった後はすぐに戻さない、相手がめくって戻した後も自分はすぐにめくらない。

そして、頭の中で何回も何回も「ここにあったのなんだっけ?」「〇〇だ!」と繰り返す必要があります。

 
ただ、本気感が半端ないですし、時間もかなりかかるので、遊びの神経衰弱には向いていませんが・・・。

知っている知識に結びつける方法も

記憶を定着しやすくする方法を、もう1つ紹介します。

それは、自分の知っている知識に結びつけること。

 
例えば、「9287839」という7桁の数字。

この数字をすぐに記憶できますか?

 
おそらく苦戦する人が多いのではないでしょうか?

今はなんとか記憶できても、1時間後に思い出すのは至難の業です。

 
では、語呂(ゴロ)を使用した場合はどうでしょうか。

 
「9287839」
→「きゅうにはなはさく(急に花は咲く)

 
このような語呂を利用すると一瞬で覚えることができます。もしかしたら、明日になっても覚えているかもしれません。

 
 
9287839

この数字を見るのは初めてだと思います。

 
ですが、

急に花は咲く

この言葉は、なんとなく知っているはず。(情景をなんとなくイメージできると思います。)

 
すでに知っている「急に花は咲く」という言葉に、初めて見る「9287839」という言葉を結び付ける。

 
このように、「すでに知っている知識」に結びつけることで格段に覚えやすくなります。

 
語呂だけでなく、例えば、類語、反義語、あるいは「これ、〇〇に似てるな」など、知っている知識に結びつけることがポイントです。

記憶力は工夫次第でなんとかなる

このように、記憶力は工夫次第でなんとかなります。

 
覚えるのが苦手。だから、自分には受験や資格試験に向いてない。

 
そんな風に思い込むのはもったいないことです。

 
 
例えば、自分の名前を漢字で書くことができますか?

 
書けるのであれば、十分な記憶力があるということ。漢字なんてメチャメチャややこしい。実際に、海外の人はなかなか覚えることができません。

 
受験や資格試験なんて、「普通の記憶力」があれば十分突破できます。

最後にもう1度チャレンジ

最後にもう1度。

「ハートの2」はどこだったでしょうか?

 

 
正解はここです。

 

 
どうでしょうか?

何回も繰り返せば覚えることができる。そのことを実感して頂けたのではないでしょうか?
 

ちなみに、私(筆者)も「神経衰弱」が苦手です。自分がめくって相手がめくり終わる。この時点で自分のめくったカードがわからなくなるくらいの記憶力です。

 
そんな記憶力でも、京都大学に合格することができました。

 
合格できたのは、先ほどの「ハートの2」と同じように繰り返し覚えたから。

 
記憶力は工夫次第でなんとかなります。

もし、記憶力に自信がなくなったときには「ハートの2」を思い出してみてください。

 


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