設計はメチャメチャ面白い!これから設計者を目指す方へ

設計はメチャメチャ面白い!これから設計者を目指す方へ

「設計者になりたいな・・・」

そんな思いがあるなら、迷わず設計者になることをおススメします。

 
設計はメチャメチャ面白いし、とてもやりがいのある仕事です。

設計にはロマンがある

設計とは、世の中の「こんなものがあったらいいな」を実際に創り出す仕事。ドラえもんの道具を創り出すようなものです。

タイムマシンなど、現在の科学力では作れないものもあります。しかし、100年後には作れるかもしれません。

 
できないと思われていたことを実現する。

 
設計には、そんなロマンがあります。

現在はスマホを当たり前のように使っていますが、数十年前までは固定電話しかありませんでした。数十年前の人に「将来、スマホが流行るよ」と言っても、きっと誰も信じてくれません。連載当初のドラえもんも、きっと信じてくれません。

誰でも設計者になれる

そんな魅力のある設計ですが、限られた人だけの仕事ではありません。誰でも設計者になることができます。
 

例えば、「本棚が欲しいな」と思って、本棚をイメージする。

「幅は40cm、奥行は30cm、高さは90cmくらいで材質は木材。3段にしよう!」

これも立派な設計です。

最初は難しく、あとは惰性的

「本棚を設計するなんて簡単すぎる!」

そう思われる方もいるかもしれません。

 
しかし、簡単だと思うのは、すでに実物が存在するから。実物をイメージできるからです。

もし、2,000年前の人類に「本棚を設計してくれ」と頼んでも、きっと多くの人は作れません。

 
今までなかったものを、ゼロから創り出すのは簡単なことではありません。発明という言葉がふさわしいかもしれません。

しかし、一度発明してしまえば、あとは似たようなものを作っていくだけ。
 

ロマンがあるのは最初だけで、あとは惰性的な作業ともいえます。

設計に終わりはない

ただし、永遠に惰性的であり続けることはまずありません。

 
完璧な製品(ユーザーを100%満足させる製品)はないからです。人間の欲は恐ろしいもので、便利のものに慣れたら、より便利なものを求め出します。永遠に終わりはありません。
 

例えば、スマホはメチャメチャ便利な製品ですが、慣れてくると不満が出てきます。バッテリーがすぐ切れる、読み込みが遅い、料金が高い、などです。

 
おそらく、これから先の未来ではこれらの不満を改善する製品が産まれ続けます。そして、どこかのタイミングでスマホとは全く別の製品が産まれる。

 
設計に終わりはありません。常に独創的であり続ける一種の芸術のようなものです。

 
産みの苦しみはあるものの、それが出来上がり、製品として出来上がったときの感動は何とも言えません。

設計はメチャメチャやりがいがあります。

大きなプロジェクトは周りの人の協力が必要

本棚くらいであれば、1人で作り上げることができます。

しかし、ロケットや飛行機などはとても1人で造り上げることができません。周りの人の協力が必要不可欠です。

 
そのためには、関係者に自分を認めてもらう必要があります。

 
一番簡単なのは、大手メーカーに就職すること。人にもよりますが、10年も準備すれば(学歴や職歴を身につけるなど)、大手メーカーに就職できます。

 
10年を長く感じるかもしれませんが、心の底から「〇〇を作りたい!」という気持ちがあれば、そこまで苦にはならないはず。むしろ、ワクワクするはずです。

森を見つつ、木を見る習慣をつけておくべし

「設計」から「製品がユーザーに届く」までの大まかな流れは、次のようになります。

 
設計

試作

評価(実験)

製作

ユーザーのもとへ

 
つまり、設計が最上流。設計がヘボいと、あとが全てコケます。

 
責任重大です。

 
もちろん、完璧な人間はいないので、ミスすることは必ずあります。しかし、担当範囲の設計のことだけを考えていると、必然的にミスが多くなります。
 

  • 実際に作ることができるか
  • 故障しないか
  • ユーザーは不便ではないか

 
など、最上流(設計)から最下流(ユーザー)までを俯瞰的に捉える必要があります。

「木を見て森を見ず」ではなく、「森を見つつ、木を見る」習慣を身につけておくことが大切です。

ひたすら知識を蓄えていくべし

当たり前ですが、設計には知識も重要です。知識量が多ければ多いほど、理想的な製品に近づきます。

ここでの知識とは、「本などから取り入れる知識」、「実際に失敗などを経て、経験から身につける知識」のことです。

 
これらの知識がない状態で製品を作ってしまうと、十中八九、駄作が出来上がります。

 
例えば、製品を構成する「板の厚さ」を決める場合。板が薄過ぎれば壊れてしまいます。板が厚過ぎれば製品が重くなってしまいますし、コストも高くなります。

最適な板の厚さを決めるためには、材料や強度に関する知識も必要ですし、負荷がどれくらいかかるかといった情報も必要です。

 
たった1枚の板の厚さを決めるだけでも奥が深い。板の厚さに加えて、形状を決める必要がありますし、場合によっては表面処理なども必要です。

 
ですが、奥が深いものの、一旦知識として習得してしまえば、あとは繰り返すだけ。難しいことではありません。

 
結局は知識が物を言います。

設計者を目指すのであれば、今からひたすら知識を蓄えていくことをおススメします。

将来の大発明に一歩ずつ近づいていきます。