ときには下も見てみよう!気持ちを上向かせるために

ときには下も見てみよう!気持ちを上向かせるために

 
もっと上へ

 
人間が上を目指したがるのは、おそらく本能的なものだと思われます。

 
周りの人よりも上にいく。そして、異性の気を惹き、優れた遺伝子をしていく。

 
上を目指すことは、生物として生きていくうえでとても大切なことのように思います。

 
でも、ときには「下を見る」ことも重要なのではないでしょうか。

ふと、私はそう考えてしまいます。

 

「下を見ること」はネガティブ?

ただ、「下を見ること」をネガティブと捉える方もいるかもしれません。

たしかにあまり良いイメージはありませんよね。

 
「下を見る」というと、なんだか見下してる感があります。

どんどん下へ下へと落ちていく。そんなイメージもあります。

視界が狭くなるイメージもあります。歩きスマホのように。(でも、上を向きながら歩いていても危険ですよね。そう考えると、「上を向くこと」と「下を向くこと」は、実はそんなに違わないようにも思えます。)

 
こんな感じで「下を向く」と、ネガティブになりやすい。

 
もっと下を見ろ!

と熱く語っている人なんて、あまりいませんよね。

学校の先生が、子供達にそのように教えていたらクレームが入りそうです。

下を見ることでポジティブになれるときがある

でも、下を見ることでポジティブになれるときがあります。

それは、すでに下を向いてしまっているとき。

 
人は、上を見続けることはできません。

ふと下を向いてしまうときがあります。

 
例えば、身近な人が亡くなってしまったとき。

顔も心も下を向いてしまいます。

 
このようなときに「上を向いていこう!」と言われたらどうなるか?

 
全く心に響きませんし、場合によっては怒りすら覚えるかもしれません。

 
相手が下を向いているときには、いっしょに下を向いてあげる。

いっしょに悲しんであげる。

そうすることで相手の心は晴れていきます。

 
つまり、下を向かせることで、逆に上に向かせることができます。

下には下がいる

下には下がいる

あまり褒められた表現ではありませんが、このことは意外と重要です。

 
世界で一番になることは限りなく難しい。オリンピックで金メダルを取るのが難しいように。

 
つまり、上だろうと下だろうと世界で一番になるのは限りなく難しい。

 
にもかかわらず、自分自身があたかも世界で一番不幸、つらいと思い込んでしまう人がいます。

 
これは得策ではありません。

たいていの場合、悪い方へ落ちていきます。

 
自分が下を向いているとき(つらいとき)に役立つのが

「下には下がいる」

という言葉。

 
世の中を見渡せば、自分自身よりも不幸な人、つらい思いをしている人は巨万(ごまん)といます。

 
例えば、戦争中の国。

明日、自分が生きているかわからない。

明日、大切な人が生きているかわからない。

今日、食べものにありつけるかわからない。

 
そんな人達がたくさんいるわけです。

そんな人達を差し置いて「自分が世界で一番不幸」なんて考えるのはちゃんちゃらおかしい。

 
ですが、これらの人達の存在に気付くことができれば、多少つらいことがあっても

自分なんてまだマシな方だ!もっと頑張ろう!

そんな気力が生まれてきます。

 
つまり、自分が下を向いているときには、下の存在に気付くことで上を向けるようになります。

下を見ることで自分の状態をチェックできる

下を見ることの利点はもう1つあります。

それは、自分自身の状態をチェックできること。

 
自分が上を向いているのか、それとも下を向いているのか。

 
下を見たら、テンションが上がる、やる気が出る。

そんなときは、自分自身が下を向いているということです。

つまり、ちょっと危険な状態。

 
他人の不幸は蜜の味

なんて言葉がありますが、蜜になるのは自分自身がすでに不幸になっているからです。

 
だって、メチャメチャ楽しいときに、他人の不幸なんて気になりますか?

そんなことはないはずです。

自分自身が不幸に片足を突っ込んでるから、蜜に感じるわけです。

 
テレビのワイドショーが楽しいと感じ始めたら要注意。(例えば、夫婦間トラブルの話題が面白いと感じるということは、自分がすでにその状況になっている、もしくは、なりつつあるということ。)

 
逆に、上を向いている人は、不幸な人を見てもなんとも思いません。

あるいは、

「可哀想に」
「なんとかしてあげたい」

そう思います。

見下してるような気もしなくはないですが、その結果、寄付活動やボランティア活動へとつながっていきます。

 
こんな感じで「下を見ること」で、自分が上を向いているのか下を向いているのかをチェックできます。

下を向いて元気が出たら、次は上を向こう

ただ、下を向き続けると、そのまま下に落ちていく可能性があります。

 
下を向いて元気が出たら、次は上を向く。

これをワンセットにすることをおススメします。

 
冒頭でも説明したように、人間には上を目指す習性があります。

下を向いている状態よりも、上を向いている状態の方が前進しやすい。上手くいきやすい。ポジティブ思考というやつです。

 
下を向くのは、自分が落ち込んでいるとき、もしくは、定期的な健康診断のとき。

そのくらいにしておくのが無難です。

【番外編】上には上がいる

話は180度変わりますが、

上には上がいる

このことも、ときには重要です。

 
「自分は凄い」
「自分が一番」

 
そのように思い込んでしまった時点で、おそらく、その後は転落してしまいます。

東大生は凄いのか?

例えば、東大に行くことは凄いのでしょうか?

優秀な人が東大に行くのでしょうか?

 
これは、あくまで私の個人的な意見ですが、決してそんなことはないと思います。

そして、多くの東大生はそのことを自覚しているように思います。

 
もし、優秀であればわざわざ大学なんて行く必要はないわけです。

今の世の中、勉強なんて大学に行かなくてもできます。

お金を稼ごうと思えば、10代でもいくらでも稼げます。

 
にもかかわらず、わざわざ東大に行くわけです。

ある意味、愚かな行為ともいえます。

優秀な人はわざわざそんなことはしません。

 
でも、普通の人は10代でバリバリお金を稼ぐことなんて、なかなかできませんよね。

つまり、東大に行かないと輝けない。

そんな中途半端な人達が東大に行くわけです。

 
それなのに、もし

「自分は東大出身だ!偉いんだ!凄いんだ!」

そんな風に考えてしまえば、当然、どんどん落ちていくことになります。

 
東大合格時がピーク。あとはどんどん落ちていく。そんなことになりかねません。

でも、やっぱり東大生は凄い!

ここまでは東大生が凄くないように書いてしまいましたが、実際はそんなことは決してありません。

 
仕事の関係で東大出身の方とお会いする機会があるのですが、今まで出会った方は、全員バイタリティに溢れていました。

 
例えば、そのうちの1人は、朝8時から夜22時まで仕事をしているのにもかかわらず、帰宅後も勉強していました。海外の大学の授業を通信で。

勉強の虫、というわけではなく、普段から明るく元気で活発な方です。

いやはや、すごいですね。頭が上がりません。

 
こんな感じで東大出身の方は、常に上を目指している人が多い。(もちろん、全員というわけではないとは思いますが・・・。)

常に上を目指せるのは、自分自身がまだまだ未熟だと自覚しているからだと思われます。

 
もともと優秀なのに、自分自身に驕(おご)ることなく、さらに高みを目指している。

私からしたら、とてつもなく上の存在なんですが、その存在がさらに上を目指している。

 
上には上がいて、そのまた先には、さらに上がいる。

そんな感じでしょうか。(ふと、ドラゴンボールの神、界王、大界王、界王神・破壊神、全王を思い出してしまいました。)

 
東大に限らず、何事も

「自分は凄い」
「自分が一番」

と思い込んだ時点で転落する。そんな気がします。

お山の大将、井の中の蛙。そんな言葉がふさわしいかもしれません。

 
上をめざすときには

「上には上がいる」

このことを頭の片隅に置いておくことがとても重要だと思います。

まとめ

「最近なんだか気分が上がらないな・・・」

そんなときは、「下」を見てはいかがでしょうか?

 
上を見ることはとても大切ですが、ときには下を見ることで上に向かうことができます。

 


<関連記事>
「10年後の自分」から逆算すれば「今」やるべきことがわかる!