やりたいことが見つからないなら、「旅」に出よう!

やりたいことが見つからないなら、「旅」に出よう!

「やりたいことが見つからない・・・」

では、「旅」に出るのはいかがでしょうか?

「見つからない」ということは、今の自分の中には答がないということ。だったら、自分の外に答を見つけに行くしかありません。

この記事では、

  • やりたいことが見つからない理由
  • やりたいことを見つける方法

について紹介します。

やりたいことが見つからないはなぜ?

やりたいことが見つからないのはなぜでしょうか?

実は、現代の日本がそのような環境を創り上げています。その理由は次の3つです。

現代の日本は「そこそこ豊か」だから

現代の日本は「そこそこ豊か」です。

もちろん、豊かなことは素晴らしいことですし、ありがたいことです。しかし、一方で「心が満たされて」しまっています。

多くの人は、食べることにそこまで苦労しません。少なくとも、インターネット経由でこの記事を見ている方は、「何日もご飯を食べられずに困っている・・・」ということはないはずです。

もし、そのような状況であれば、「将来なんとしてでも稼いで、美味しいものを、たらふく食ってやる!」という強い気持ちが、体の内側から沸々と湧き出てくるはずです。

ご飯に限らず、娯楽も同じです。現代はテレビもあれば、ネットもあります。少し車で走れば、遊ぶところがたくさんあります。「将来お金持ちになって遊びまくってやるぜ!」と、心の底から真剣に望むことがなかなかできません。

このように、すでに心が満たされているので、強い感情を持つことが困難になっています。

将来に関する情報量や経験値が少なすぎる

多くの人は「小学校→中学校→高校→大学→就職」というルートを進んでいくと思います。実は、この期間で厄介なことが起こっています。

小学校から高校までの間は「受験勉強(授業、宿題、塾など)」にかなりの時間を奪われてしまいます。

しかし、どんなに受験勉強に時間を費やしても、将来やりたいことが見つかることはありません。

例えば、数学を勉強した場合、得られるものは、数学の公式やテストの点数などです。これらが、将来やりたいことにつながることはありません。(しいて言えば、数学の先生や数学の研究者くらいでしょうか。)

他の教科も程度の違いがあれど、そこまで変わりません。

学校で教えてくれるのは、受験勉強のことばかり。将来のことなんて教えてくれません。

それなのに、高校生になると進路を決めないといけない。決まるわけがありません。

そして、希望する進路と言えば自分の良く知っている職業。例えば、親の職業や学校の先生、お医者さん、ユーチューバーなど。

これらの中に、やりたいことがあればまだ良いのですが、ない場合は自力で探すしかありません。でも、なかなか見つけることができません。将来に関する情報量や経験値が少なすぎるからです。

一部のメディアが未来を暗くしている

不祥事を起こすと、テレビやネット、本(雑誌)で徹底的に叩く風潮があります。正直うんざりします。(一方で、それを見てしまう自分もいますが・・・)

テレビに出演できるのは、ある分野でトップの人達。つまり、本来は憧れの対象になるべき人達です。しかし、そんな人達がたった一つの不祥事で徹底的に叩かれる。しかも、メディアはお金儲けができるので、ここぞとばかりに最後の一滴を絞り取るまでとことんやります。(ここまで冷酷になれる人達は、ある意味凄いですね・・・)

「憧れの人が徹底的に叩かれる」

こんなものを日常的に見せられたら、未来に明るい希望を持てるはずがありません。

また、徹底的に叩く人達は、「自分が正義だ!」と言わんばかりに、きれいごとを並べてきます。しかし、実際にやっていることは、ただ自分の快楽を求めているだけ。

こういう輩に限って「いじめはけしからん!」と言いながら、自分は徹底的に他人をいじめ倒す。直接いじめなくても、見て喜ぶ。世の中からいじめがなくならないわけです。(これが人間の本質かもしれませんが・・・)

このような悪質な正義感が蔓延しているので、世の中がどんどん息苦しくなっています。「聖人君子のように生きなさい!」と言われているようなものです。そんな風に生きられるわけありませんし、仮に生きられたとしても、ロボットのように生活しなくてはなりません。

世の中が求めているのは「ロボットのような人格」。こんな世の中でやりたいことが見つかるはずがありません。

やりたいことが見つからなければ、「旅」に出よう!

これらの理由により、やりたいことを見つけることは簡単ではありません。

ですが、やりたいことがなく毎日ダラダラ過ごすよりも、やりたいことを見つけて毎日生き生きと過ごした方が、人生を楽しむことができます。せっかく授かった命、どうせなら楽しく過ごした方が得です。

やりたいことが見つからなければ、「旅」に出るのはいかがでしょうか?

「見つからない」ということは、今の自分の中には答がないということ。だったら、外に答を見つけに行くしかありません。

未来の世界を旅してみる

今の日本は「そこそこ豊か」です。ですが、未来はどうでしょうか?

残念ながら、未来永劫「豊かなまま」であることはまずありません。それは過去の歴史を振り返ればよくわかります。「豊かな時代」もあれば「貧しい時代」もあります。

そして、貧しい時代には必ずといっていいほど、戦争が起こります。

現代は、インターネットの普及によって、お互いの国のことがよくわかるし(共感しやすいし)、世界各国からの監視の目があるため、戦争が起こりにくい世の中になりました。

しかし、世界を見渡せば、いまだに戦争が起こっています。このことは決して他人ごとではありません。

例えば、世の中から石油がなくなった場合、世界各地で戦争が起こることは容易に想像できます。そして、おそらく日本にも飛び火がきます。(戦争が起きなくても、今ある会社はほとんど倒産してしまいます。)

石油を使い続ければ、いつかは必ずなくなります。つまり、石油がなくなる前に、代替燃料を開発できなければ、戦争が起きる(会社が倒産する)可能性が十分あるということです。

それが、何年後のことなのかはわかりません。生きている間にそんなことは起こらないかもしれません。

しかし、万が一そのような状態になったときに、「生き延びることができるか?」「自分の大切な人を守ることができるか?」「自分の子供が笑顔で過ごすことができるか?」。このような視点で考えると、自分のやるべきことが自ずと見えてくるはずです。

石油はあくまで例ですが、このように、自分の意識を「今」から「未来」に旅させることで、自分の進むべき道が見えてきます。

自分の足でいろいろなところを旅してみる

やりたいことが見つからない理由が「情報量や経験値が少ない」のであれば、増やすしかありません。そして、それらを増やす手段として最も有効なのが「自分の足で歩き回って、実際に目で見ること」です。「百聞は一見にしかず」です。

ただ、悲しいことに、人は成長するにつれて、行動がワンパターン化していきます。小さい頃はいろいろなことに興味を持つのですが、年をとるごとに興味の対象が偏っていきます。

例えば、最近1ヵ月の行動を思い浮かべてみてください。同じようなことを繰り返していないでしょうか?

この繰り返し行動の中に、やりたいことがあれば良いのですが、ない場合は、やりたいことを見つけることはできません。

このワンパターンな生活から抜け出すための簡単な方法は「いろんな人との接触を増やすこと」です。

人が一人いれば、考え方も行動パターンも全く異なります。つまり、人と接することで自分とは違う価値観に気付くことができます。そして、今までは興味もなかった場所に、足を運ぶことができるようになります。

※ ただし、デリカシーなくズケズケと接触すると嫌われてしまいます。自分がやられてイヤなことは、相手にもしないようにしましょう。

テレビやネット、本の中を旅してみる

自分の足で歩き回るには限界があります(時間もお金も体力も)。そこでおススメなのが、テレビやネット、本の中からやりたいことを見つける方法です。

悪質なメディアもありますが、あなたの役に立つメディアも必ずあります。

旅のゴールは「憧れの人を見つけること」

ただ、ゴールを決めずに旅に出ると路頭に迷う可能性があります。ゴールを決めてから出発するようにしてください。

おススメのゴールは「憧れの人を見つけること」です。憧れるということは、その人のようになりたいということ。つまり、「憧れの人」を見つけることができれば、やりたいことを見つけることができます。

この「憧れの人」には大きくわけて2種類のパターンがあります。

  • 芸能人のような華やかな人
  • 裏方のような華やかでない人

「芸能人のような華やかな人」を憧れの対象にする場合

「芸能人のような華やかな人」を憧れの対象にする場合。

テレビやネットから「憧れの人」を簡単に見つけることができるはずです。

ただ、「この人のようになりたい!」と思っても、そう簡単にはなれません。「ライバルが多いから」です。華やかな人は注目度が高いので、憧れる人も多くなってしまいます。

現時点で、飛び抜けた容姿や才能がなければ、厳しい勝負を挑むことになります。叶わぬ夢を追い続けることになるかもしれません。

「裏方のような華やかでない人」を憧れの対象にする場合

「裏方のような華やかでない人」を憧れの対象にする場合。

実は、こちらの方が断然おススメです。

その理由は、「ライバルが少ないから」です。多くの人の意識は「華やかな人」に向けられます。「裏方」に焦点を当てられる人は、そう多くはありません。

ライバルが少ないということは、その分野でトップになれる可能性があるということです。裏方でも、トップになれば話は別です。華やかな地位を築き上げることができます。

つまり、「裏方のような華やかでない人」を目指すことで、最終的に「華やかな裏方」になれる可能性があります。

◆「自分の憧れる裏方」を見つける方法

しかし、裏方というのは、日の目を見ることはほとんどありません。つまり、簡単には見つけることはできません。

そこで、おススメの見つけ方を紹介します。

<STEP1>
旅をして「強く興味を惹かれる物」を見つけてください。

<STEP2>
「それを作っている人は誰か」を想像してみてください。

たった、これだけです。その人が「自分の憧れる裏方」です。

強く興味を惹かれる物は、その物自体のインパクトが強すぎるので、作者の顔が消えてしまいます。でも、本当に凄いのは「物」ではなく「作者」です。

「強く興味を惹かれる物」を自分が作る。そして、自分の作ったものが、他人の心を惹きつける。

自分の顔や名前が、世に出るような華やかなことではないかもしれません。でも、十分に魅力的なことではないでしょうか?

まとめ

やりたいことが見つからないときには、旅をしてみてください。

そして、憧れの人を見つけてください。

裏方にまで目を向けてみてください。

やりたいことがきっと見つかるはずです。