「人類で初めて肉を食べた人ってすごいな」と思う今日この頃

「人類で初めて肉を食べた人ってすごいな」と思う今日この頃

 
私はベジタリアンでもなければヴィーガンでもありません。普通にお肉を食べます。

 
でも最近、「人類で初めてお肉を食べた人ってすごいな」と、ふと思いました。

 
ベジタリアンは「肉や魚を食べない人」。ヴィーガンは「肉や魚に加え、卵や乳製品なども食べず、毛皮や革なども利用しない、動物に依存せずに生活する人」のことです。
 

生きてる牛を見て「食べたい!」って思いますか?

生きている牛を見て「あっ!おいしそう!食べたい!」って思いますか?

 
そう感じる人もいると思いますが、少なくとも私は食べたいとは思いません。(調理済みの肉、例えば、ステーキやハンバーグであれば食べたいと思います。)

極限にお腹がすいている状態だったら・・・

極限にお腹がすいている状態で「生きている牛」を見つけた場合はどうでしょうか?

「お腹がすいて仕方がない。食べる物が何もない。」

そんな状態ならば、私はきっと牛を狩りに行くと思います。(ただ、どうやって狩るのかは不明ですが・・・。返り討ちにあいそうな気もします。)

「牛を食べよう!」と思うのは・・・

でも、「牛を狩りに行こう!」と思えるのは、私が「牛を食べれること」を知っているから。「肉が栄養になること」を知っているから。

もし知らなかったら、牛を見てもきっと何とも思いません。牛には見向きもせずに、食べれそうな木の実や草などを必死に探すと思います。

牛を食べるなんて当たり前?

「牛を食べるなんて当たり前」

日本ではそのような常識が頭の中に刷り込まれています。

でも、何も知らない小さい子供が牛を見て「あっ!食べたい!」とはおそらくなりません。

 
他にも例えば、ベジタリアンやヴィーガンの文化で育った場合。そこで育った人もきっとベジタリアンやヴィーガンになります。おそらく牛を食べたいとは思わない。

ヒンドゥー教の人も牛を食べません。

 
牛肉が好きな人にとっては信じがたいことかもしれません。

犬や猫を食べたいと思うか?

でも、犬肉や猫肉を食べたいと思うでしょうか?

日本で犬や猫を食べたいと思う人はあまりいません。私も食べたいとは思いません。

もし、犬や猫を食べようものなら「異常者」として、最悪の場合、警察に捕まることになります。

 
ですが、世界を見渡せば犬や猫を食べる国は存在します。つまり、本来は食べようと思えば食べることができる。

犬も猫も牛も「肉」という意味では同じ。

 
国によって食べる肉、食べない肉が異なる。

この違いは一体何なんなんでしょうか?

 
それはおそらく、その肉を食べている人が周りにいるかいないか。

たったそれだけのような気がします。

親や友達が食べているから自分も食べてみる。テレビで食べている人を見たから自分も食べてみる。

似たようなものを食べている人を見たから自分も食べてみる。(例えば、豚を食べている人を見たから、イノシシを食べてみる、など。)

人類で初めて肉を食べた人はすごいと思う

そう考えると人類で初めて肉を食べた人はすごいと思います。

周りに肉を食べている人がいない。肉を食べれることも知らない。

そんな状態で肉を食べる。

 
そもそも食べれるのか?
おいしいのか?
毒はないのか?
おなかを壊さないか?
病気にならないか?

 
そんな思考をぶっ飛ばして肉を食べるわけです。

 
「タコを初めて食べた人はすごい!」なんてことはよく言われますが、牛、豚、鶏を初めて食べた人だって同じくらいすごいと思います。

 
誰かが最初にチャレンジする。そして、その情報がどんどん周りに広がっていく。

それは現代でも同じかもしれません。例えば、2019年にはタピオカがどんどん広がっていきましたし・・・

その過程で失敗もたくさんあったはず

「肉は食べれるもの」。先人たちがそんな常識をつくりあげてくれました。

でも、その過程で失敗もたくさんあったはず。

 
例えば、フグ。

フグには猛毒があります。調理方法を失敗すればあっという間にあの世行き。

そんな危険な食材にもかかわらず、先人たちが「安全に食べれる方法」を見つけ出してくれました。(普通だったらあきらめると思うんですが・・・。それだけ魅力的だったということですね)

 
他にも、豚肉。生で食べれば食中毒などの危険があります。

ですが、生肉が危険かどうかなんて食べてみなくてはわかりません。

最初の誰かが体を張ってチャレンジしてくれたおかげで(意図せずかもしれませんが)、「安全に食べる方法」が確立されました。そして、現代にもその知識が引き継がれている。

「文化」は縦にも横にもつながっている

このように考えると「文化」は縦にも横にもつながっているんだな、と感じた次第です。

肉を食べるなんて「当たり前のこと」のように思えますが、先駆者がいて、その知識を引き継いでくれる人がいて初めて「当たり前のこと」になり得る。

そして、その「当たり前のこと」を次の世代や周りの人達につないでいく。

 
もっといえば、現代の私達が新たな知識を付け加えて発展させていく。

 
知識を引き継ぎ、発展させて、それを次の世代につないでいく

それが私達人間一人一人に与えられた使命のような気がしました。

 
子供や孫の世代、その先が明るくなるかどうかは、今を生きている私達次第。そんな気がします。

 
私もその歯車の1つとして後世に貢献できるように、これからの余生を過ごしていきたい。そんな思いでこの記事を書きました。

 
最初は「人類で初めて肉を食べた人ってすごいよな」って感じただけなんですが、色々考えさせられました・・・

私の感想文のような記事になってしまいました。ここまで読んで下さった方は、お時間頂きありがとうございました。